エサレン日記
エサレンが大好きな男性セラピストの綴るエサレン日記。
エサレン/3は「エサレン~体験~」です。
■第3日
エサレン ~体験~
この時期、初夏は日本でのエサレン資格認定コースやワークショップが盛んに行われるので、エサレン大好きっ子にはとてもワクワクする季節です。エサレンのワークショップはマッサージをはじめ、ヨガ、ダンス、心理学、アート、マクロビオティック、ヒーリング、エコロジー、ガーデニングなど実に様々。子供や家族のためのワークショップもカリフォルニアでは行われています。今日のエサレン日記はエサレンの世界の入り口、メディテーション(瞑想)について。
エサレンの世界に触れた日の記憶。
日本で受けたワークショップなのに、日本で受けたとはとても思えない非日常の世界。
先生の笑顔は海にさざなむ太陽の光を浴びた波よりもキラキラと輝いていて、聖母のように手を前へ差し伸べるそのしぐさには一瞬で心を許してしまいます。
人を癒すためにこの地球にいらしているのは間違いない!
日本人には到底生まれない独特の感性、観察力。先生を見ているだけでも多くのことを学ぶことができるハズです。
メディテーション
エサレンのメディテーションはとっても様々。
静寂

目を閉じて呼吸に意識を集中。肺にいっぱいの空気を吸い込んで、それでもまだまだ吸い込んで手先、足先、頭のてっぺんまで空気中の新鮮な酸素が体の隅々まで行き渡るのを体で感じてくださ~い。
普段の生活では沢山の緊張、ストレスに囲まれているせいで私たちの呼吸は浅くなり、その間隔は短くなっています。こんなにたっぷり新鮮な空気を体に取り入れることは普段しませんよね。
旅行で海や山、緑豊かな大自然に行くと無意識に深呼吸することがあります。体は本来、深い呼吸、新鮮な空気を求めているっていうのを実感する瞬間です。
新鮮な空気をたっぷり体に取り込むと、新鮮な血液が多く作られて私たちの体一つ一つの細胞もキラキラ輝きだして、肩こり、首の疲れ、むくみ、体の多くのトラブル緩和に役立ちます。
魂の響き

目を閉じて深呼吸が自然になると、お腹の奥?(私たち自身の中心(?_?))から声を出す練習。せーの、「おーーーーーん(Ohーーーーーm)」
チベットのマントラ、ヨガでもお馴染みです。体の内から振動しているのを感じますか?
そう、声は私たちの体を振るわせることも、相手の体を振動させることも出来るんです。「静寂」から始まって「魂の響き」へ。
それぞれに感じることがあるのに気付きましたか?
例えば、「こんなに空気って体に入るんだ!」とか、「声で体って振るえるんだ!」とか、
エサレンで行うこと一つ一つには私たちが忘れかけているものを気付かせてくれる意味があります。
心の扉
歩く、歩く、とにかく歩く、歩いていると色々なことが頭に浮かびます。楽しいこと、悲しいこと、今日の夜ご飯(?_?)
時に立ち止まって頭に浮かんだ言葉を5つぐらいメモしてみましょー。これを何回か繰り返して15~20くらいの言葉が並んだら、詩にしてみてください。そして詩にあった喜怒哀楽の感情をつけて大きな声で読んでみましょー!笑いが止まらなくなる人もいれば、大粒の涙が目からあふれて止まらない人も出てきます。
なぜ、こんな単純なことで大笑いしたり、涙が止まらなくなるの?さあ、あなたは何かに気付きましたか?
体の役目

体の全部を動かしていきましょう。最初は体のひとつひとつから。目をキョロキョロ、ギロギロ、口を左右にグニュ、キュッ、頭を回して、指先、腕、肩回し、お腹をクルクル回転させて、脚、足の指へと順番に関節を使いながら動かします。普段、こんなに体の細部から全体まで意識して色々な動きをさせることはありません(>_<)隅々まで使われていなかった私たちの体は本来の役目を次第に思い出していきます。ホント、普段は体の機能の多くを有効に使っていないんですね。
ダンス ダンス ダンス!!
ヒーリング、ポップス、ロック、いろんなジャンルの音楽が流れる中で、音に身をゆだねて自由に体を動かします。時にはマラカス、タンバリン、ドラム、楽器を使って、きらびやかなストールを身にまとったり、決まりのないダンス。けれど、私たちダンサーは何かの目的で踊ったり、順番や決まりをもって踊っている時があると気付くときもあります。自由っていうのは、「やって」って言われて簡単に出来るものでもないし、日本人はこれが苦手ですね。
自由奔放、全てを表現し、それを受け入れるダンスの時間は気分爽快(*^_^*)
汗だくで息切れしているのに(@_@;)
それは私たちがほぼ毎日のように望まないことをしているからかもしれません。「スピード社会」や「我慢」に囲まれた日々。 特に日本人は気分転換が下手なので、エサレンのワークショップは日本人の魂を揺さぶりやすいのかもしれません。
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