マッサージについて
前回はマッサージの由来を簡単にご紹介しました。
今回はマッサージの一つスウェディッシュマッサージと、そのスウェディッシュマッサージを基礎に生まれたアロマセラピーマッサージ(アロマセラピートリートメント)について知っていきましょう
アロママッサージとスウェディッシュマッサージの違い
スウェディッシュマッサージは19世紀初めに運動による障害や筋の質の向上、疲労回復のために考案されました。そのため末端から心臓に向かってマッサージを施す求心性の考え方、筋肉を刺激する手技が発達したのです。
これを特徴的づける手技が叩打法です。よくリラクゼーションサロンで見かける指や手のひらを使ったパンパン、トントンといった手技ですね(^^)叩打法は主に筋組織の刺激・活性化を目的とし、筋の可動性を高めたり凝りの改善に効果があります。
スウェディッシュマッサージにおけるオイルなどの滑材の使用目的は滑りを良くするためです。そのため、オイル以外にパウダー、ワセリン、クリームを使用することもあります。筋を刺激するためのマッサージなので軽く、ときには強く軽快にめりはりをつけたマッサージなのも特徴です。
現在世界に最も多く普及しているアロマセラピーマッサージはスウェディッシュマッサージを基礎に、ビューティーセラピーとホリスティックマッサージの考え方が付け加えられて発達しました。
ビューティーセラピーは皮膚へオイル塗布をするときのキャリアオイルの栄養と精油がもたらす効果が一つ。そして、マッサージによるリラクゼーションの効果。この2つの効果に着目している点が特徴です。
ホリスティックマッサージは心と身体のバランスをとり、元の健康状態を取り戻す(健康状態を維持する)ことを目的としたマッサージです。このビューティーセラピーとホリスティックマッサージの考え方をアロマセラピーマッサージに取り入れることに貢献したのが有名なマルグリット・モーリー女史です。彼女は精油の薬理学の効果に着目していたフランスのアロマセラピーとは異なる目線でアロマセラピーを構築し、イギリスのアロマセラピーに大きな影響を与えました。
このようにアロマセラピーマッサージでは、リラクセーション効果とオイル(特に精油)の経皮吸収を目的としているため、スウェディッシュマッサージのように叩打法を多用することはありません。手を身体に密着させてゆっくり時間をかけてマッサージを行い、マッサージ後もオイルを拭き取らないのが特徴です。また、マッサージを施す方向は決まっていなく、滑材には経皮吸収しない鉱物油、パウダー等を使用することはありません。
アロマセラピーサロンで叩打法を使用したり、オイルを拭き取る、パウダーなどを使用しているとすれば、
それはそのサロン独自の考えにのってアロマセラピーの基本をアレンジしたものとなります。
アロマセラピーマッサージの効果
-リラクゼーション
-筋肉の緊張を取り除く
-血液やリンパの流れを促進する
-体内の老廃物や毒素を排出を助ける(デトックス効果)
-痛みを緩和する
-皮膚の状態を良くする
-体内の気の流れを整える
-自分の身体への気づき
-心と身体がつながっていることへの気づきを促す
-精神面での緊張からの解放
-楽しい、幸せ、心地よい(^^)
アロマセラピーはオイルや精油を使用することで、体だけでなく心、精神にも変化をもたらすことができるのが特徴で、今を生きる私たちの健康をサポートするのにとてもふさわしい自然療法の一つです。
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マッサージの由来~スウェディッシュマッサージの誕生
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